今まで、現状、これから
何故、政府、東京電力、大手メディアが正しい事を伝えないのかは日本が原子力発電を導入した経緯を知らなければわかりません。アメリカの軍事的な核戦略と核の平和利用は表裏一体をなしていました。広島、長崎、第五福竜丸のビキニ環礁での被爆などが原因で日本では核に対するアレルギーが非常に強かった訳ですが、それを回避するためアメリカの意向に従って「毒をもって毒を制する」と称して国民の意識を変え、盛んにプパガンダ、洗脳にあたったのが読売新聞と日テレでした。今では国民はすっかりおとなしくなり大部分の国民は盲目的に安全と信じている。原子力政策を実際に取り仕切って推進しているのは役所(原子力委員会 原子力安全委員会 経済産業省原子力安全・保安院)と電事連(全国の地域別電力会社10社が作っている業界振興団体 )その安全広報をするマスメディア、その理屈を補強する御用学者、御用医学者、政治家、それにぶら下がる既得権者です。それらが渾然一体となって日本の原発を押し進めてきましたからそれに邪魔なジャーナリスト、学者、政治家は排除されてきました。典型は福島県知事だった佐藤栄佐久さんなどです。フォトジャーナリストである広河隆一氏と作家の広瀬隆氏が警告しています。日本の原子力政策の実態をしれば少し舌鋒鋭く警告するのも理解できます。
動画を三本アップします。一本目がNHKが作ったドキュメンタリー「原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略」二本目が広瀬隆さんたちの警告。そして三本目が原発に懐疑的だった佐藤さんのインタビューです。
後段、今までの日本の姿とこれからの事について書きしるしておきました。
原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略
【緊急報告】広瀬隆/広河隆一
戦前の日本が国民に真実を伝えず、大本営の情報を垂れ流し悲劇を拡大した構図は戦後も連綿と見直される事なく現在の状況に至っています。今回の原発事故から透けて見えるのは殊、原発に限らず全ての分野で見られる事です。官僚を中心とした既得権者たちの複合体が日本を支配しているのです。見栄えのいいラベルだけの人々が誰も責任を取らず自分の利害だけを考えてうごめいている。日本の民主主義など中身のない空き缶同然、実態は情報がコントロールされている北朝鮮,旧ソビエトの官僚独裁とかわりません。
検察の不当な取り調べでゼネコンの前田建設工業、サブコンの水谷建設から賄賂容疑で逮捕され裁判では収賄金額ゼロ円で有罪になった、もと福島県知事、佐藤栄佐久さんは知事を辞任しました。水谷建設からの金どこかで聞いたことがありますね。小沢さんへの検察取り調べが連想されます。
この様に田中角栄、鈴木宗男、佐藤知事、小沢さんの秘書の逮捕など既得権者たち複合体に都合が悪い人々に検察の手がのびるのは何故なのか考えておかなければなりません。
クリック▶インタビュー 佐藤栄佐久元福島県知事 緊急インタビュー
これから先起こる事に思いを巡らせてみよう。最悪のシナリオは東日本の経済活動の停止、東京の実質的機能の停止、最悪の事態を理由にファシズム政権の台頭、金融破綻、世界経済の破綻、戦争の勃発など悪く考えればいくらでも悪い事態は想定できます。そんな結果にならない為にも、我々一人一人が民主主義を正しく理解してラベルやお墨付きを信じる事無く、おかしい事はおかしいと声を上げなければ終戦後六十年続けた間違いをまたぞろ繰り返す事になります。経済や生き方も見直して、なにが本当に豊なのか再確認し、表面のラベルでなく、物の価値、金や情報、人脈、全てが本当の信頼関係から成り立つ社会を作り上げないと世界はまわりません。架空の金儲けで他人が作った価値を奪い取る様な事はもうできません。中央に全てを委ねるのではなく、自立した地方政治と経済、それをしっかり監視、協力する自立した個人が必要。今回の震災を日本が良い方向へ向かう契機とできるかは我々一人一人の今後の行動できまります。
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