鉋研ぎ

ここ数年、改めて一から鉋の調整、研ぎにはげんでいます。鉋による仕上げは出来上がりの品質に微妙に影響し、仕事の仕方も丁寧になってきた感じがします。なにより削る事が精神衛生上良い。制作するモチベーションの一つになっています。

今は鉋の研ぎ。理屈だけならネット上に豊富に転がっています。しかしそれを体得し解ったと思える瞬間はなかなかやって来ません。研ぎは仕上げ前段階からのプロセスをきちっと踏まえないと良い結果が得られません。写真の砥石は数年前に手に入れたとてもリーズナブルなものですが最近ようやくこの石の良さが解ってきました。もっと高価な砥石でなければなどと勘違いしていました。鋼がきらりと光り地金はうすく曇った様な仕上がりになります。砥石ひとつ理解するのにも随分時間がかかりました。石と自分の研ぎとの相互作用でいつか本当に解ったと思える瞬間がくるのかもしれません。

散歩

桜も満開で春がやって来たという感じが全く無い肌寒い一日、近所を散歩してきた。アケビの花、キランソウ。

少し春っぽい

もうそろそろ気分は春なんだが時々フェイントの様に寒かったりで体にこたえる。庭ではきんぽうげの花、工房のまわりの畑では豆の花が咲き出した。
311から6年、1ミリも進歩しない日本を嘆いていても詮無い事なので数年前に断捨離だと騒いで頓挫していた身辺整理。今年あらためて本の整理、持ち物の整理などしている。身も心もすっきりさせて残った時間を何に使うのか明確にしたい。とは言え、やる事は自分の感覚に正直に自分自身が喜ぶ仕事をするだけ。

敗戦記念日

８月１５日の夜、遠くで花火の音が響いています。今年の敗戦記念日は特別な意味を持つ事になりそうです。敗戦、高度成長バブル崩壊、３１１、そして憲法違反の安保法制、私達一人一人が自分の頭で考え行動しないと日本の将来は本当に危ういものになりそうです。すべての世代が自分の事として考えるべき時です。

お盆で旧交を温めるのも良いが、たまには今の日本の姿について家族と話していただきたい。小さな幸せを守る為にも。特にNHKテレビでは報道されませんが、毎週金曜日には安保法制に反対する大学生を中心とした若者、若い母親から中年のおじさん、おばさん、老人までさまざまな世代の方々のデモが行われています。

今はこうした若い人々が日本の光としか考えられません。みなさんも少し耳をかたむけてください。

白糸草

日本は完全にたがが外れて、ある事を無いと言い、無い事を在ると言う恥知らずが大手を振って闊歩する情けない現状。それでも季節は巡り朝夕は涼しく昼間も暑くも寒くない清々しい日々が続いています。
昨年裏山から移植した白糸草が苔のあいだから茎を伸ばし花をつけました。紫陽花も花をつけはじめました。