カレンダーは終わるが気分はなにも終わっていない
日本政府にはもともと今回の事故の様に炉心の溶融や最後の砦である格納容器の破損など破滅的な危機は最初から想定していません。あえて想定されていなかった事情は後々検証されるべき事です。ですから今回の政府や東電の対策は国民目線でなされているものではありません。パニックと汚染の拡大防止が主眼にあり、「できるだけ住民の移動を抑制」という方向にでていると思われます。本来は広範囲な地域での大移動が必要になります。今の政府が短時間でその計画を作成できる訳もなく震災の対応も重なり結局何もしないまま緊急避難の必要な住民たちも「屋内待機」というかたちで見殺しになる可能性が大です。突然、言われだした計画停電もそうした方向から見ると何故か腑に落ち薄気味悪い。おそらくこれから危機的情報が小出しにされ、最後は誰も責任をとらない結果となりそうです。あっと言う間の一年でした。上の記事は今年3月にアップした記事です。自分の杞憂をのべたものだが実際はそれ以上の惨状が今現在も進行中です。世界に目を転ずれば、いわゆる資本主義経済も末期的状況で、いつ崩れ落ちてもおかしくない状況です。そんな状況のなかで国内の流れは現実から目をそらし、その場を繕っているばかりです。
日本人を動かしているのは「空気」だとよくいわれます。その空気を作り出しているのはマスコミ、昔からの共同体意識、権益集団などです。今年は多くの人がマスコミや権威の言動に疑問を抱いた年でしたが、それでも彼らの作戦は大方、成功したのでしょう。「食べて応援」「放射能安全説」「除染すれば帰れる」などのキャンペーンがはられ、東京以西の人々の緊張感はさしてありません。実際は国民や福島の人々を分断し福島に閉じ込める「ゲットー化」が進行し緩やかなジェノサイドが始まっています。
もし日本が良い方向に向かうとすれば「まず一番に立場の弱い子供や若い女性を退避させる」こうした「空気」が醸し出されなければ、良い方向にはいかないのかもしれません。
来年はマスコミや権威に振り回されず、自分で考える年になってもらいたいものです。
最後に鳥の写真でもご覧ください。今年はなぜかやって来る鳥の種類少なめです。気のせいでしようか?以前撮ったモズの写真もまとめました。
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